前回のあらすじ
4月某日、友人医師が怪しい話をYukikakeに持ちかける。「投資みたいな保険、興味ない?」話の成り行きで話を聞くために大手外資系保険会社の営業マンA男と会ったYukikakeはA男の非論理的な話の進め方に疑問を抱きながらも保険に徐々に興味を抱いていくこととなった...
第1回はこちらから↓
www.yukikake.com
※この記事はほぼノンフィクションですが、記憶を元に個人的な意見や主観で書かれています。保険の契約等に関しては自己責任でお願いします。
保険って難しいですよね!?
サポートが手厚い当社ですが、実際にどのようなことができるのかお話しましょう!
これは僕は実際に僕が銀行員時代に入っていた保険です!(年齢と支払った金額、補償額が記載されている資料を差し出す)
ほうほう、なんか難しそうですね。
そうなんですよ!だから僕もよくわからなくて、補償額が5000万円と聞いていたので月1万円も払ってたんですね!
なるほど!(5000万とか1万とか普通どんくらいなんだろうか。)
補償額が5000万円と聞いたらその補償がずっと受けれると思うじゃないですか!?
ただですね、これ実は5000万円の終身保険に入ってると思っていたのが、200万円の終身保険の上に4800万円の定期保険が乗っているだけ!つまり生涯の補償ではなかったんです。
(あれ?なんかこの料金設定見たことある...)
ここで僕はあることに気づきます。
この保険内容の金額設定は、下調べの時に某サイトで見た「〇〇生命の勧誘時に見せられた資料」の金額設定と一緒だったんです。
偶然一致していた可能性もありますが、一般向けの資料をあたかも「自分の経験談」として語りより話の信憑性を高くしようという魂胆が伺えました。
これも僕にとっては逆効果。保険に少し興味は出始めましたがA男さんに対しては小さな嘘(確定ではないが...)でますます不信感が募ります。
ではYukikakeさんは若い時と、年とった後でどちらがこのお金をもらえる確率が上がると思いますか?
そりゃあ年重ねたほうが死亡率上がりますから年とった方がもらえる確率は上がるでしょうね!
さすがです!まさにその通りで、僕が一般の保険会社で勧められてホイホイ入っていた保険は薄い終身保険の上に厚めの定期保険を載せているだけ、つまり必要ない時にしっかりとした補償がついて、必要な時にしっかりと補償してくれない保険内容だったんです!
一般の保険会社ではこう言ったことがよくあるんですよ!
そんな事あるんですか?
Yukikakeさんだったらこんな内容の保険に友人や家族が入っていたらどう思いますか?
まぁ、この内容だったら嫌ですねぇ。(なんか嫌な流れだ...)
ですよね!?だから僕自身も実際当時の上司に相談させていただいて、当社のオーダーメイドでしっかりした内容の保険に見直しをしてもらいましたし、家族や友人、大切な人にもそういった保険に入ってもらいたいと考えているんです!
なるほどー!
で、ご友人にそういった大切な方がいないかお伺いしたところ真っ先にYukikakeさんの名前が上がったわけです!
は、はぁ...(ここで友達を引き合いに出すのか。)
確かに保険は理解するのが難しそうですし、プロに任せた方が安全なのはなんとなくわかりました。
ただ勧誘のために一般向けの資料を自分の経験談として語ったであろうA男さんは僕の中ではすでに信用できない存在となっています。
それに要所要所での契約への誘導がめっちゃいやらしい。
最後の友達を引き合いに出してくるあたりとか最悪です。
まさか保険の営業が論理ではなく感情論で訴えかけてくるとは思ってなかったので完全に気分が悪くなりました。
でもこれで売り上げがすごいんですから実際それで契約しちゃう人は多いっていうことでしょう。
世の中って怖い。
そもそも保険のシステムって?
ここまで聞いてどうですか?当社の保険にご興味は持っていただけましたか?
はぁ、まぁ。(そんなことより保険の内容を知りたいんだけど)
ではご興味を持っていただけたみたいですので、引き続き、今度は保険がどんなシステムなのかについて話していきましょう。
お願いします!
保険会社は健康状態によって保険に入れる人、入れない人、条件付きで入れる人に分類します。
保険はおかしいシステムの上で成り立っていて、本当に必要な人は入ることができないし、いらない人は入ることができるんです。
なるほど。まぁ保険会社の経営を考えるとそれは当たり前ですよね。
ではYukikakeさんは今後歳を重ねるごとにどんどん健康になりますか?それとも不健康になっていきますか?
不健康になっていくでしょうね
では、不健康になっていくとしたらどのタイミングで入るのがベストでしょうか?
そりゃあ健康で入れるうちに入って、病気が発覚する直前ですかね?笑
そりゃそうですよね!入れるうちかつ支払う額が少ない方がいいに決まっています!ではもし早めに入ってしまって病気にならなかった場合は損になっちゃうと考えますよね?
そうですね!
でも実際にいつ病気になるのかなんて予測することは難しいですよね。では例えば、もし病気にならなずそのままYukikakeさんが健康を維持し続けて老後を迎えましたと。その時にもしお金が全て戻ってきたらいかがでしょうか?
ん?それは嬉しいですね。
ですよね?ではさらにそれが増えて返ってくるとしたらどうでしょう?
そ、それはすごく嬉しいですね。
そんなことあると思いますか?
まぁこういうお話をしているということはあるんですかね笑
そうなんです!あるんです!保険会社はお客様からお預かりしたお金をただ保管しているわけではなく、運用しているんです。それによる利益が保管会社にはありますので、満期を迎えた場合には増やしてお返しすることが可能なんです。
そうなんですね!運用しているって言うのは初耳でした!
そう言った理由から保険会社は健康面での安全も守りつつお金を預けていただければ増やしてお返しすることができるんです。これを聞いたご友人も「そんなの入らない人いるの?」とおっしゃっていましたよ!
なるほど確かに。こう聞くと自身の健康の安全もフォローしつつかつ投資にお金を回すことができる。
美味しい話ですね。
それに何より保険会社が資産運用して増やしてるとか知らなかったし!それ聞いただけでちょっと保険の見方も変わりました。
A男さんへの落胆とは反比例して保険への期待は高まります。
保険は若い時に入るのがお得ってほんと?
Yukikakeさんは保険は若いうちに入ったほうがお得って聞いたことありませんか?
ありますねー!
じゃあ例えば、30歳の時に保険に入るのと、50歳で保険に入るという状況を比較した時に、1年間あたりの支払額はどちらが安いと思いますか?
そりゃあ若いうちの30歳じゃないですかね?
さすがです!その通り!では、総額はどちらがやすくなると思います?
それは流石に50歳じゃないんですか?
いや、実はそれが30歳で入ったほうがやすくなるんです!
そうなんですか!?
これはけっこう驚かれる方多いんです!
なんでそういったことが可能かというと、30歳でお金を預けたほうが保険会社側がより長期で資産運用できますよね!?それによって保険料の総額も安くする事ができるんですよ!
なるほど確かに。保険っていうものがまさか投資、資産運用とこんな密接に関わっていたとは、今まで考えたこともなかった面白い視点でした。
1回目の営業は1時間程度で終了
そんなこんなで上の内容のような自社をアピールしつつ保険のメリットを語りまくるトークが終了し、1回目の営業から2回目の営業のアポに入ります。
※実際にはもっと様々な内容が語られました。
Yukikakeさんは今までのお話を聞いていかがですか?保険に興味を持っていただけましたか?
まぁ面白いなとは思いましたね!(本心)
ということでしたら、できれば次回は実際に保険内容等のお話をさせていただきたいので、またお時間頂戴してもよろしいでしょうか?
大丈夫ですよ!(まぁまだ保険内容の詳細も確認してないしね。)
次回お時間いただく前に3つ、お約束していただきたい事があるんですがよろしいですか?
ん?何ですか?
1つ目は、もしこの話を聞いてもYukikakeさんが保険とか全く興味ない!全く契約する気がないっていう事でしたら、すぐに断って欲しいんです。
それはもちろんです!興味ないのに聞いていてもお互いに時間の無駄ですからね!(さっき興味あるって言ったよね?)
2つ目は、もし興味があるという事でしたら次回は1時間強くらいお時間をいただきたいんです。保険の内容等のお話になるので少し長くなってしまうと思います。
それはもちろん構いませんよ!僕としてもじっくり吟味したいですし!
ありがとうございます!では、3つ目ですが僕のお話を聞いて「感動した!」「素晴らしい!」「これはみんな知るべきだ!」って思っていただけたらどなたでもいいので、お知り合いをご紹介いただきたいのですが、よろしいでしょうか?
それに関しては次回お話を聞いてみてよかったらっていう感じですかね笑
ありがとうございます!では次回はいつにしましょうか?
といった感じで1度目の敏腕営業マンの営業トークは終わりました。
1回目から契約させようとはしてこないんですね。少し拍子抜けといった感じでしたが逆に安心。
もしかしたらこれもあまり情報を与えずに時間だけ与えといて「自分で考えた!」という納得感を与えたい策略なのかも!?とも思いましたがそこまで深読みし過ぎてもしょうがないので素直に次回のアポに繋げることにしました。
1回目の営業を受けた後の感想
まず営業を受ける前の方針はこんな感じ↓
・営業のスキルが凄いらしい
面白そう!そのスキル学びたい!
・担当とずっと付き合っていくので、その相性が大事!
とりあえず信用できる人だと良いなー。
・保険料は割高な傾向にもある
これはプラン次第で自分で調べてみないとなー。 もし割が良さそうな保険だったら契約するのもありだよね。
要は担当の信用度と保険プランの内容次第で契約を検討しようと思って営業トークに臨んだという感じです。
ですが実際に営業を受けてみると、保険プランの内容に関する詳細な情報は皆無であり、A男さんは終始「保険自体のメリット」と「〇〇保険の会社での保険のメリット」、あとは「自身への信頼」を得ることに注力していました。
まず保険プランに関して一切詳細情報がなかったことにより「時間無駄だったな...」感は少なからずありました。
そして何より今回衝撃的だったのはA男さんへの不信感が増大しまくったこと。
僕は自分で言うのも何ですがけっこうすぐ人を信頼するタイプだと思います。
基本的には性善説を元に人間関係を構築していくタイプです。
おそらくA男さんも悪い人ではないでしょうと考えています。
ただし、A男さんへの仕事に関する信頼度に関しては別の話です。
30分-1時間の短時間の間に「論理的ではない評価軸で信頼を得ようとする」「個人情報への意識のゆるさ」「おそらく一般向けの資料を自分の体験談として語り、信頼感を得ようとする」など、信頼感を揺るがす言動が多々見られたことで、僕の中でA男さんの株は大暴落しました。
さらに衝撃的だったのは話の中に完全な嘘が混ざっていたこと。
前回最後に
保険は金融商品なので、国が金額を定めているんですね!なので金額はどの会社で契約しても一緒です!
とA男さんが高らかに宣言していたのを覚えているでしょうか?
僕は事前に下調べした段階で「ここの保険は割高な事が多い」と言う情報を目にしていたわけです。
なので当たり前にある疑問が湧きます。
どこの保険も金額が一緒なら「割高」ていう単語が出てくるわけなくないか?
てな訳でググって見ました。流石のgoogle先生はすぐに答えを導き出してくれました。
保険料は純保険料と付加保険料という2つから構成されています。
純保険料:将来の保険金の支払いの財源になる部分。保険の原価に相当します。
付加保険料:保険会社が事業を維持するための費用。いわゆる経費に相当します。純保険料は、保険の原価部分となるので、保険会社によって若干の差はあるものの、
そこまでの差はありません。違いがあるのは付加保険料の部分です。
付加保険料(経費)というのは広告費や営業職員の人件費などをイメージすればいいと思います。
保険相談サロン FLP ウェブサイトより引用 - https://www.f-l-p.co.jp/knowledge/5083
いや、うそやん
完全にうそやん。
確かに純保険料はほぼ変わらないて言ってるけど一緒じゃないやん。
それに付加保険料もあるやん。
A男さんうそつきやん。
これでA男の僕の中での仕事上での評価は地にまで落ちたのでした...
続く...